素材について

バール

まず杢目とは単なる板目・柾目よりずっと特殊な『紋様』が現れている場合を言い、季節変化が毎年規則的なら木はまっすぐ育ちますが、実際には常に不安定で日照りや長雨。風害や霜害に当たって曲がったり、また芽が分岐して環状に成長した瘤(コブ)菌糸繁殖の為に生ずる瘤などがあります。木が曲がれば年輪は歪み、病気にかかれば縮み、あるいは大木になれば何10tもの重量をうけて、幹の下の根の部分は圧縮されます。このような原因がすべて杢となって現れます。その杢のある材を切断することにより『玉杢』『縮緬杢(ちりめんもく)』『牡丹杢(ぼたんもく)』『縮み杢』等の奇紋を生じます。その紋様の中でも特に美しい杢目である玉杢(殊杢)を『バール』と呼びます。丸い玉のような紋様が連なったり、渦巻状になって現れるもので、マドローナ・楠・トチ・ウォールナット・欅等に多く見られ、コブの部から生じます。

その美しい紋様は古くから、西洋でも日本でも貴重であり賞用されてきました。装飾材・指物材・鏡板・バイオリンの背板・杖の頭部等に使われています。また、パイプに殊杢が用いられるのはよく知られています。

貴重で高価な材の為、まず無垢板で使うことはなくスライサーで突板(薄くスライスした板)に加工して表面材として使っております。又、表面材の突板になるような大きなバンが取れる銘木は少なく、バールになる銘木はおよそ300年以上の月日を越えています。テーブルの天板等1枚で使えるような突板はなく、大きくてもおよそ50cm角程度で、ブックと言う対称になる貼り方をしております。

我が社では、根の部分にあるバールを用い、その中でも最も美しい材料のみを選び出して使用しています

この素材を使用した家具シリーズ

  • 仏壇

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